ロータリーディスクシリンダー錠
ロータリーディスクシリンダー錠とは
ロータリーディスクシリンダー錠とは、ロータリーディスクタンブラーを使用しているシリンダー錠です。鍵をさすことでタンブラーが軸を中心に、回転するように動くためローターリーディスクタンブラーと呼ばれています。
ロータリーディスクシリンダーの特徴は、タンブラーが直接内筒の回転の障害になっているのではなく、ロッキングバーと呼ばれる棒状の部品が回転を阻止している点です。
正しい鍵をさすことで、全てのタンブラーの切り欠きがロッキングバーの位置に揃い、ロッキングバーが切り欠きの中に落ち込むことで内筒に収まり、内筒を回転させることが出来ます。タンブラーはロッキングバーが内筒に納まらないための障害の役割をしています。
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ロータリーディスクシリンダーがピッキングし難い訳
ロータリーディスクシリンダーは、ピッキングがし難いシリンダーです。なぜピッキングがし難いかというと、全てのタンブラーの切り欠きが揃わないとロッキングバーが動かないため、ピッキング中にそれぞれのタンブラーが正しい位置に揃ったかどうかが感覚として手に伝わり難いからです。
ディスクシリンダーやピンシリンダーは、ピッキングしてみると分かりますが、一つのタンブラーが正しい位置に揃う(決まる)つどその感覚が伝わってきます。したがって、一つ一つ決めていけば最終的に内筒が回転します。
ロータリーディスクシリンダーは、はっきりとした感覚が伝わってくるのは全てのタンブラーが決まったときなので、途中の過程として一つのタンブラーが決まっているのかいないのかが分かり難いのです。当然一つでもタンブラーが決まっていなければ内筒は回転しませんので、ピッキングし難いのです。
美和ロック製のU9(ユーナイン)シリンダーは、代表的なロータリーディスクシリンダーですが、現行のモデルでは全てのタンブラーにダミーの切り欠きがありさらにピッキングが難しくなっています。ダミーの切り欠きとは、正しい切り欠きより浅い切り欠きで、ロッキングバーが少し落ち込みますが、内筒に収まりきるまでは落ち込まないようになってるものです。
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