ウォード錠
ウォード錠とは
ウォード錠は、古代ローマでその原型が作られたと言う錠前です。そして現在でも南京錠や簡単な鞄などの錠に使われています。構造としては、錠の内部にウォードと呼ばれる障害が設けられており、正規の鍵はその障害に当たらずに回転できるような形状になっています。
言葉ではわかりにくいかもしれませんが、右の図を見ていただければなんとなく理解していただけると思います。
スポンサーリンク
錠前と言うより芸術品
ウォード錠は原理が単純であるため、簡単な物はすぐに解錠でき、また容易に合い鍵が作れてしまいます。同じタイプのウォード錠なら全て開いてしまう、いわばマスターキーのような物も作ることが可能です。解錠や鍵の複製を困難にするには、ウォードの形状を複雑にしていくしかありません。下の写真は15〜16世紀ごろのイタリア製のウォード錠だそうですが、ここまで来ると芸術品と言っても良いでしょう。
スポンサーリンク