鍵と錠前のメンテナンス
鍵のメンテナンス
鍵自体は通常の物であればメンテナンスと呼ぶようなことをする必要はありません。しかし、無用なトラブルを避けるためには定期的に鍵自体をチェックしたほうが良いでしょう。変形していないか、磨り減ってきたりしていないかをチェックする程度で十分だと思います。マルチロックやアルファのFBロックなど、鍵に可動する部分があるものや、MIWAのECなどのマグネットタンブラー錠の鍵などは部品の脱落がないかを確認する必要があります。
マルチロックなどはインタラクティブピンが脱落しているのに気付かずに差し込むとシリンダーが回らないだけでなく、鍵が抜けなくなることもあります。
電池式のリモコンキーなどは当然定期的な電池交換が必要です。
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錠のメンテナンス
シリンダーのメンテナンス
シリンダーのメンテナンスは、定期的に潤滑剤を注す程度で十分です。「鍵の抜き差しが少し渋いかな」と思ったら潤滑剤を注してください。「鍵と錠前のトラブル」のページでも触れましたが、潤滑剤は必ず錠シリンダー専用の物を使ってください。ホームセンターなどで7〜8百円程度で売っています。お店の人に「鍵穴用の潤滑剤」といえば分かると思います。
CRCなどの油系の潤滑剤は決して使わないで下さい。注した直後は良くなったように感じますが、時間がたつと油の粘度が増し、また埃などを吸い寄せますので大きなトラブルの原因になることがあります。
錠ケースのメンテナンス
錠ケースのメンテナンスも定期的に潤滑剤を注す程度です。しかし、可動部に注油する必要があります。可動部は錠ケースの内部に納められているため、内部にしっかり注油するためにはシリンダーやドアノブ等を取り外す必要が出てくる場合があります。しっかり注油する必要がある場合は専門家に依頼したほうが良いかもしれません。簡易的に注油するのであれば、スプレー式の潤滑剤に細いノズルを付けて、ラッチボルトの隙間から注油する方法が効果的です。この際レバーやノブを動かして、ラッチボルトを引っ込めた状態にして行うとより奥の方まで注油が可能です。
錠ケース内に差す潤滑剤はCRC等の油系のものでかまいません。ただし、シリンダー内部に入らないように注意が必要です。
ドアやドア枠の点検
錠前ではありませんが、ドアやドア枠が歪んでいないかを点検することをお勧めします。施解錠の際にデッドボルトとストライクが接触するほど歪んでいると錠ケースが破損する可能性が高くなります。鍵屋さんがある程度調整できる場合もありますが、あまりにも歪みが大きい場合はサッシ屋さんや建具屋さんに修理依頼しないとならないこともあります。錠前はメンテナンスフリーではない
錠前のメンテナンスを定期的に行っている人はほとんどいないと思います。しかし、錠前はれっきとした機械です。シリンダーなどは精密機械といっても良いくらいです。メンテナンスフリーではありません。定期的にメンテナンスすることで長持ちしますし、トラブルも回避できる可能性が高くなります。
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